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とめどなく流れるよだれ

オプティカル・デザイン

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オプティカル・デザインというものがあることを、同名のタイトルがつけられた本から学んだ。

オプティカル・デザインとは

オプティカル・デザインとは、道行く人がそのものを見た瞬間、「なんか気になって見てしまう」デザイン。

以下、桑山弥三郎さんが書かれた「オプティカル・デザイン」からこのデザインの定義を引用する。

オプティカル作品を芸術としてみればオプティカル・アートになり、デザインに応用すればオプティカル・デザインになる。"オプティカル"(Optical)には光学的、視覚的という意味がある。オプティカル・アートは再現、暗示、連想という一般に見られる表現を排し、幾何学的抽象による心理的反応や視覚的眩惑や、トリックを構成要素として取り入れた効果をねらいとしている。オプティカル・デザインはそのオプティカル・アートの影響を受けた作品で、ポスターやパンフレットなどにひろく活用されている。

つまり、オプティカル・デザインはものを見る側の意識的な記憶に影響は受けず、それ自身の持つ幾何学的抽象を武器とし、見る側に心理的反応や視覚的眩惑を働きかけるデザインということらしい。これと異なるものとしては、イラストレーションや写真のように、何かを再現したり暗示させたり、連想させたりするものがあげられている。

また、幾何学的錯視を利用したデザインでもある。日常で目にするモアレや錯視(たとえば対比の錯視、誘導運動)といった情景をデザインに取り込み、見る人に驚きと不思議さ、新鮮さを与える。オプティカル・デザインの目的はこの一点に集中し、その先はない。見る人に視覚的反応を引き起こすことだけを目的にしている。

具体的なサンプル

オプティカル・デザインには画面の中心に重心が置かれ、線的な処理がされているものが多い。

上記にあげた桑山さんの本を見ながら、3点ほどつくった。

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個人の趣向として幾何学的なデザインは好きだし、オプティカル・デザインはその中でもとくに好きかもしれない。