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とめどなく流れるよだれ

「文字は語る」の残り半分

p.64 から、昨日の本の続きを読んでる。


日本の基本書体は明朝体、だったっけ?

パソコンをよく使うからか、ゴシック体のほうが目にする機会は多いと思う。対して、明朝体の文字が敷き詰められた小説や雑誌を読む機会は減った。

駅のホームで映し出される掲示板はゴシック体だ。飲食店のメニューは明朝体が多い。道路の案内標識はゴシック体だ。会社のパンフレットは明朝体が多い。食品パッケージの裏に書かれた成分表はゴシック体だ。宅配便の記入用紙はゴシック体だ。…

この本は 2008年 7月に初版が発行されている。2017年現在では、もしかしたらゴシック体のほうが目にするかもしれない。

書体を見極めるためのポイント

漢字、平仮名、それぞれの構成要素を理解することがまずは必要だ。

本書に掲載されているイメージを参考に、要点を記した図を作成した。

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UD 書体の基本要素

イワタUDを開発した水野さんは、「誰にとっても読みやすい文字」をつくるには視認性、判読性、デザイン性、可読性といった 4つの要素が必要だと言っている。

イワタでは詳細な調査をもとに、文字の構成要素を見やすくする「視認性」、他の文字と判別しやすくする「判読性」、シンプルで美しく整合性のある形を追求する「デザイン性」、単語や文章にしたときの読みやすさを考慮した「可読性」という 4つの要素を追求。

p.93「水野 昭さんに聞くイワタUDフォントの挑戦」から

デザイン性がなぜ必要かを考えると、ひとつのデザインの中に異なるものがあれば読み手はそこで違和感を感じ、文章を読むことを中断してしまうからだと思った。一瞬でも読みてのリズムを崩さないために文字には整合性のあるデザイン性が必要だと感じた。