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とめどなく流れるよだれ

「Japan Accessibility Conference vol.1」に参加した

Japan Accessibility Conference vol.1 | Connpass

ルームが 2つあった。自分が聴いたセッションのメモを残す。

基調講演 UX as science

発表資料:https://japan-a11y-conf.com/vol1/ux_as_science.pdf

  • UX は科学
  • カーソルなど、動いてるものにユーザーは目を奪われる
    • 参考:Search BUCKET Test (p.19)
  • よく目に入る派手なデザインよりも、ユーザーが探してる情報に合わせたデザインのほうが、目的の情報がユーザーに届きやすい
    • 参考:Visual Weight and Context(p.23)
  • テストの結果を見て喜んでいるだけでは、次も同じテストをしないといけない
    • なぜその結果になったのか理由を見つけることが大事

あなたの価値を高めるウェブアクセシビリティ

発表資料:https://www.slideshare.net/rikiha/webjac-special-ver

  • Web に載るだけで他のメディアよりアクセシブル
  • サービスの価値をユーザーに提供するための最も良い手段として、我々は Web を "選んでいる"
  • アクセシビリティとユーザービリティ、どう違う?
    • アクセシビリティは使えるかどうか、ユーザービリティは使いやすいさ、ってよく言われる
    • でもそんな境界は本当はないんじゃないか、こんな考えもあるんじゃないか
  • Web におけるアクセシビリティ
    • 大きく 2つに分類できる
      • マシンリーダブル(機械)
      • ヒューマンリーダブル(人)
  • 理想的な Web
    • ユーザビリティ
      • 狙い撃つ
        • 特定の状況化での使いやすさを向上させる
    • マシンリーダビリティ
    • ヒューマンリーダビリティ
      • 網を張る
        • 人の目で見やすいように、わかりやすいように
        • ひとつの表現で幅広く使えるように
  • アクセシビリティはお金につながらない説
    • いやいや、つながる
    • 使い始められる人を増やす
      • 65歳以上の利用者(1,653万人)など
    • 使い始めた人を目的の場所まで到達させる
      • 登録、購入

チームで取り組む!アクセシビリティコーディング

発表資料:https://www.slideshare.net/KobayashiDaisuke1/ss-81885664

  • アクセシブル的にいけてないサービス
    • kintone
    • なにがいけてないの?
    • 実際に使ってもらって確かめる
      • テスターは伊敷さん
      • 目で見て確認
        • 環境を整える
          • ブラウザの機能を使って、色を反転、500% まで拡大
          • 目とパソコンを近づける(その距離なんと 15cm 〜 20cm くらい)
        • でてきた問題
          • コントラストが低いアイコンは見えない
            • アイコンが見えなくても、title でテキストが表示されるとわかる
      • 音で聴いて確認
        • 環境を整える
          • NVDA というスクリーンリーダーを使う
        • ... NVDA がうまく動かなかったので中止(しょうがない)
  • アクセシビリティをチームで取り組むために
    • アクセシビリティの内容を理解してもらう
      • W3C のドキュメントは文章量も多いし関係ない項目も多い、全部読むのは厳しいのではないか
      • Easy Checks のチェックリストが具体的で、内容も現実的
    • ルールをつくる
      • 各工程に合わせてチェックリストをつくる
      • 継続して使えるように、工程ごとのチェックリストは簡素にする
    • マインドをそろえる
      • なぜ必要なのかをチーム全員で理解する
      • 当事者の使い方を観察して、なにが必要なのかを考える
      • どの情報にアクセスしてもらうために、アクセシビリティが必要かを考える
        • サービスを使ってもらうことを目的とするのか、サービスを使った先の体験(価値)にたどり着いてもらうことを目的とするのか、など
  • alt の文章で悩む
    • W3C の HTML ドキュメントに具体例がいくつか載っているので、これを参考にしてみては

メディア事業でのアクセシビリティ展開事例・CAではこうやってます

発表資料:https://masup.net/slide/jac2017/#/

  • みんなでアクセシビリティに取り組む
  • まずはメンバーに必要性を理解してもらう
    • たとえば、当事者からのクレーム対応をもとに必要性を理解してもらう
      • クレームがない場合は
        • つくる
        • 視覚障害の人に使ってもらって、意見を引き出す
        • 意見が身内だけで出ているようなら、より多くの人の目にふれるような場所に意見を載せてもらう(App Store とか)
        • 自分たちで色覚テストなどをおこなって、問題を確認する
    • たとえば、相手の理解しやすい言葉に置き換えてアクセシビリティを説明する
      • インフラエンジニアには
        • アクセシビリティ対応されてない状態は「使えない」状態で、それはサーバーダウンしてる状態と同じだよ
      • デザイナーには
      • ディレクターには
        • ユーザー母数の拡大になるよ
      • マネジメントと、アプリエンジニアには
        • まだ言葉を探し中!
    • たとえば、アクセシビリティはみんなのために必要ということを説明する
      • 具体例を出しながら、アクセシビリティは障害者の人だけに向けたものではないということを説明する
    • たとえば、当事者の操作を実際に見てもらうことで問題を認識してもらう
      • ユーザーテスト
        • ユーザーテストのハードルが高いのであれば総務省の動画など、当事者が操作している様子を動画で観る
  • 必要性を理解してもらったあとの次のアクションは
    • 問題を問題と認識できるようになるところから
      • 体験会
        • 顔を伏せて PC Talker (Voice Over, NVDA と同じ音声読み上げソフト)を触ってみる
      • 勉強会
    • 学んだあとは
      • 問題を指摘する
        • GitHub のレビューや、問題のチケット化
      • 改善 / 実装は他のメンバーにおまかせする
    • 身近な相談役
      • アクセシビリティおじさん
      • 困ったときや気になったことがあったときに聞ける人をつくる
    • 活発なコミュニティ
    • 興味を持った時、熱が冷めないうちに行動を起こせるように、相談役やコミュニティ、勉強会といった環境づくりをおこなっている
  • アクセシビリティをやるには文化が必要
  • アクセシビリティを技術スキルとして評価する
    • 韓国ではアクセシビリティコンサルでお賃金もらえるけど?
    • CA では
      • メディア検定(社員向けテスト)でアクセシビリティ関連の問題を提供
        • 等級の昇格につながる
      • フロントエンドエンジニアの技術スタックのひとつとして考え始められている